当院ではPenn HIP(ペンヒップ)と言う診断方法を用いて4ヶ月齢から股関節成形成不全症を診断できます。
Penn HIP とはアメリカで開発された特別なレントゲン診断方法でペンシルバニア大学から認定された獣医師のみ扱うことができます。
股関節形成不全症とは?
大型犬種で発生が多く見られる関節疾患です。
早ければ6ヶ月齢で股関節に痛みを訴えるようになります。
多くは内科管理によって維持可能ですが重症例では手術が必要となることもあります。
日本では股関節形成不全症を持っている犬が比較的多く見られる国であり、好発犬種であるラブラドールレトリバーでは約50%の犬が本疾患を持っているとの報告があります。
7ヶ月齢から9ヶ月齢くらいのワンちゃんで、散歩中にヘタリこんだり、足を引きずったり、腰を大きく振って歩くようであれば要注意です。
日本国における好発犬種
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+ ラブラドールレトリバー
+ ゴールデンレトリバー
+ ニューファンドランド
+ バーニーズマウンテンドッグ
+ ジャーマンシェパード
など
なぜPenn Hipが必要なのか
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4ヶ月齢という極めて若い年齢で診断が可能なのはPenn Hipだけだからです。
4ヶ月齢という年齢ではまだ症状が現れていませんが早い時期にリスクがあるかどうかが分かれば、早い時期から適切な飼育を行うことができます。
適切な飼育管理によって発症を予防し、また発症した場合にも軽症に抑えることができます。
愛犬に出産させる前に・・・
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この病気のリスクは遺伝します。
愛犬のリスクが高い場合には仔犬のリスクも高くなります。
愛犬に出産をさせるかどうか決める前に股関節形成不全症のリスクを確認してみてはどうでしょうか?