当院で、自家がんワクチンの接種が可能になりました。
現在、鳥取大学農学部附属動物医療センターに依頼して、自家がんワクチンの作成をしていただけるようになりました。
従来からのがん治療に加えて、免疫療法が注目されている。
免疫療法とは、生まれたときから備わっている体の免疫力を強化してがんを退治しようというものです。
免疫療法にも、たくさんの種類がありますが、自家がんワクチンは、がんの手術で取り出したがん組織を使い、
ワンちゃん、ネコちゃん専用のがんワクチンに加工して投与する、免疫療法です。
自家がんワクチン作製の原料として使われるのは、手術で取り出し病理診断用にホルマリン漬けにされたがん組織です。
自家がんワクチンを投与すると、ワンちゃん、ネコちゃんの体内で免疫細胞が活性化され、活発にがん細胞を殺すようになります。
目には見えない小さながん細胞を免疫細胞が殺してしまえば、がんの再発を防止したり、がん転移を予防したりします。
ある種のがんには、良い治療成績が出ています。
癌ワクチンは現在のところ、重篤な副作用は見られません。